おひさまあはは@イギリス時々スペイン

イギリス在住。スペインハーフの息子のマルチリンガル育児にゆるーく楽しく挑戦中。

フラメンコ祭り


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旦那の実家、スペインはマラガに帰省してきました。なんだかんだで一年に3回くらいは行っているので、旅のワクワクというよりは『義母の美味しい料理たくさん食べて、のんびりゆったりお日様満喫して帰るぞー!』と自分のおばあちゃんちに帰省するくらいの感覚。日本のような嫁姑の気遣いとかもそんなにないので(と私は勝手に思っている)、帰省はいつも結構愉しみです。

 

そんだけ何回も行ってるのにフェリアには行ったことない、という話をスペインの家族にしたら「それはいかん!!」ということになり、8月のお祭り期間に合わせて帰省することになった今回。

このFeria(スペイン語でお祭り)はこの時期アンダルシア地方全土で少しずつ期間をずらして行われていて、今週はマラガシティのフェリア、来週はミハスのフェリアというようにお祭り好きはフェリアを渡り歩いて夏の間中お祭り騒ぎをすることができるようになっています。笑

昼の部と夜の部があり、もちろん夜のほうが夜の光の中人々がフラメンコを踊ったりして雰囲気が良くてオススメ、と言われたけれど、夜は10時頃スタートからの朝まで‥。スペイン人は平気で子供を連れ出しそのへんで寝かせとくけど、慣れない爆音環境で息子がぐっすり眠れるとも思えなかったので、昼の部に行ってきました。

 


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お祭り会場に着くと、最初に目についたのはビシッと正装して馬に乗って闊歩する人々。車は通行止めになっていて、車道を悠々と歩いてくる。フラメンコの衣装を着て馬車に乗る人もいたり、見るからに高級感溢れる白いスーツに身を包み白馬に乗ったイケメンなど(写真撮ればよかった)、とにかく馬がひっきりなしやってくる。そして心なしか人々の表情は誇らしげに見えて、もしかして上流階級のお金持ちだけが馬に乗れるとかなのかな?と推測する。

旦那に聞いてみると、

「あぁ、馬を持ってる人なら誰でも参加出来るよ。このへんは田舎で農家も多いからね。」

と、私の予想は見事にハズレ。どうやらあの晴れやかな誇り高い表情は、一年に一度の晴れ舞台だからということらしい。


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このお祭り会場、全体を見渡す限り3つくらいの通りになっていて、その周りや通りを馬たちがひたすらぐるぐる廻っている模様。そして通りの両側には、コンクリートでできた馬小屋にも似たような簡素な建物が並んでいる。


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中はみんなこんな作りで、奥にダンスステージ、それからタパスなどを出すバーと客席、行った具合で、それぞれのブースからそれぞれすごい音量の音楽がお互いの音を打ち消そうとしているかのごとく響いている。

「この場所はお祭り以外の時期は何に使われてるの?」

と尋ねると、このお祭り以外に使われることはない、とのこと。さすがスペイン、たった1週間のお祭りのためだけにこんな膨大な土地を使い、1週間しか使わない建物をコンクリで建てるとは、さすが遊びに本気の国!と感心する。

おそらく100軒以上はあるブースの中から、好きなDJのいるところや、はたまた屋根からシャワーが出てきて涼しく踊れるところなど、自分の好きなところを選んで朝まではしごし続けるのが流儀らしい。聞いただけでめまいがしそう‥。笑

 

私達はその中でも比較的おだやかな、子供用の歌を流すブースに入ってみる。といっても日本の穏やかな童謡のようなものではなく、低音ガンガン、ノリノリのイケイケ系。歌詞だけスプーンとかチワワについて。笑


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フラメンコの衣装を着て参戦した息子も、最初こそビビっていましたが意外とイケるクチだったようで、リズムに合わせて踊って周囲から拍手をもらい嬉しそうでした。

恐らく気後れしてたのは私だけ‥?踊り狂う老若男女を見ながら、改めて遠くの異国に嫁いだものだとしみじみ感じられた1日となりました。
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