男の子の闘争本能って。
最近、ごっこ遊びが好きになってきた息子。
お気に入りのミニカーを両手で持ってぶつからせたりさせながら、
「ぶ〜〜どーん!Come tarta! Vamooos!」
(脈絡なく「ケーキ食べなよ!行こう!」と連呼する)
なんてやっています。
最初の頃は、私たち親がぬいぐるみなどで一緒に遊ぶ時に
「くまちゃーん、可愛いね〜!ぎゅ〜!ちゅ〜!!んまっ❤んまっ❤」
など他人に聞かれていると恥ずかしいくらい平和で愛に溢れた内容を繰り広げていたので、最初の方は息子の一人遊びも、テディベアとアヒルをくっつけて
「Holaa! ぎゅー!ちゅ!!」
なんて言って遊んでいたのですが、最近は車が恐竜を殴りつけたり、車同士がひたすらぶつかりあったり‥😅大きくなればなるほど、男の子は常に何かと戦っているようになる、と聞いたことはあったのですが、遊びの中での攻撃性が強まってきており、かーちゃん困惑気味です‥。苦笑
それも自然な成長の過程かなとも思うのですが、なんとかその流れに抗えないかと画策する私。笑 息子がおもちゃで他のものを叩くときに、
「あらー!○○ちゃん痛いって言ってるよー!あーかわいそ〜よしよしよし‥」
と大げさにかわいそがって、暴力は良くないよとひたすら訴えてみる。
最近はその甲斐あってか叩いたあとに
「よしよし、いーこいーこ」
などといって自分でやっといて介抱する様子も見せ始めていたのですが‥。そんな私たちに強敵現わる。
正義の名のもとに暴力を振るうアンパンマン‥。
車で恐竜を叩いた時は恐竜はかわいそうで車は悪いことをした、という構図だったのに、その手をアンパンマンに持ち替えた瞬間に正義だから悪い恐竜を殴ってもオッケーなはず、という不自然な勧善懲悪の理論に擦り変わる‥。
親が矛盾を感じていても、大好きなアンパンマンの「アンパーンチ!」を「痛いからかわいそうでしょ!」と否定するのも息子からすれば興ざめもいいところだろうから、深く考えすぎも良くないかなぁとも思ったり。結局私が戸惑いつつも恐竜に「ハーヒフーヘホーー!」と言わせ空を舞うことに‥。そしてそれに爆笑する息子。
男の人は大昔は狩りをするのが仕事だったから、本能的に攻撃性や戦闘したい衝動がある。それを現代はスポーツやゲームなどで発散することでこの世界は今のところ平和な均衡を保っていると思うから(もちろんそうじゃないところもあるのは承知だけれど)、多少暴力的な描写のテレビドラマやゲームも、狩猟的な本能への欲求を満足させて発散させている人もいるんだと思えばまだ分かる気がする。
同じ理論で幼児の男の子が遊びの中で誰かをやっつけて喜ぶのってある程度ありなのか‥?自分の子供時代を思い返せば、子供って結構残虐なことを平気でしたりしますよね。意味なく虫を殺したり、近所の猫を威嚇してビビらせてみたり‥(そして猫好きの見知らぬおじさんに怒鳴られてトラウマになったのは私‥)そういう残虐性を理性で抑えられるように、良心を育てるのが教育なのかも、と書いていて気づきました。
つくづく育児って何が正解か?どうあるべきか?など深く考えさせられますが、2歳1ヶ月の今、そろそろ親の言うことも何をやったら叱られるかなども分かってきてるから、ちゃんと一貫性を持っていないとなぁと感じています。
とりあえずこのアンパンマン問題、どなたか正解を教えてください。笑
気づけばイギリスでの子供向けアニメはこういういわゆる勧善懲悪系のものは全くと言っていいほど見られません。
テンション上がった猿が暴走するトラックを止める、とか(Paw Patrol)、泥水の水たまりで転げて笑うとか(Peppa pig)平和そのもの。
その一方で、大人向けのドラマの一番人気は、物語としては超面白いけどものすごく暴力的な描写とやたら裸の娼婦が出てくる「Game of thrones」と女性の刑務所での様子を描く(下品な言葉&暴力の描写多数)「Orange is the new black」なのだとか。これを世界中の人が好んで見てるのか‥とちょっと暗澹した気持ちになったり。(そう言って私も見てるんですが‥。)ミスチルのHeroの2番の歌詞が胸に染みる今日この頃です。
話がずれてきたので終わります!
写真は人形の赤ちゃんの洋服を洗濯機にいれて洗おうとする女の子と、赤ちゃんをそのままぶちこむ息子。笑 男の子って‥!