カッパディ。

河童じゃないよ、Cuppaだよ。

Cup of teaの略で、お茶会のこと。

私達は集合住宅に住んでいて、同じ棟に住むおばあちゃん達と週一ペースでお茶会をしています。お茶会といえば聞こえはいいですが早い話が井戸端会議。笑

息子が生まれてすぐは外出も出来ず、一人で家に籠りがちだった私。それを心配してくれたようで、良かったら赤ちゃん連れてお茶しにおいでよ、と声をかけてくれるようになり、いつの間にか平均年齢70歳のゴシップ会の正規メンバーになっていたのでした。笑

品の良いミドルクラスのおばあちゃん達なので人の悪口とかネガティブな話は一切なく、

だけど時間の有り余る方々なので話題はいつも地域のイベント情報やゴシップネタの宝庫。平たく言うとみんな暇なので小さなネタも美味しく味わう‥そしてそのおばあちゃんネットワークにより広まるスピードは瞬速。笑

だけど遠くの親戚より近くの他人のことわざ通り、外国暮らしにおいて何かあったら助けてくれるご近所さんはとても頼りになる、ありがたい存在なのです。

そんなフレンドリーフラット、とおばあちゃん達が自称する我が棟ですが、六軒中半分が持ち家（おばあちゃん達）、半分が借家（私達や比較的若い世代で入れ替わりも早い）となっており、新メンバー（新規の賃貸入居者）が来た時のおばあちゃん達の洞察力にはいつも目を見張るものがあります。

「こないだやっとタイミングよくすれ違って挨拶したけどな、名前はポール！あそこのレストランの料理長やって！！ちょっと愛想ないけどいい人やねん！」とか、

「たまに小さい子連れてるけど離婚しはったんかいな？一緒に住んでる感じはないけど‥」

とか、新しい情報が手に入るたび、嬉々としてお茶会で披露されます。笑　悪口はないけれど結構言いたい放題。笑

その度に、自分達が越してきた時もこんな感じだったのかな‥？と想像せずにはいられません。

「最近越してきた夫婦、どっちも国籍分からへんな！どっちも変な英語しゃべらはるし！」

「もうすぐ赤ちゃん産まれるみたいやで！中国人とイタリア人のハーフ‥興味津津や！」

とかね。怖くて今さら聞けない‥。笑

そしておばあちゃん達の私達への疑惑と好奇心が最高潮に達したとき‥満を持してCuppaに招待されたのでは‥？という疑惑を今も拭いきれずにいます。笑　まぁ別にいいんですけどね

。

息子もよく懐いており、今日も階段をトコトコ降りて行っては、自分で扉をノックして突撃お宅訪問。

そして入れてもらったかと思うと、部屋中をくまなく歩き回り、ベッドで飛び跳ね、引き出しを開ける‥。まさに抜き打ち家宅捜索なありさま。笑　こちらは実は迷惑なのでは、とヒヤヒヤするのですが、小さいお客さんが来てくれて嬉しい、と喜んでくれるので甘えさせてもらってます。逆にうちがやられたら悲鳴ものですが‥。笑

というかおばあちゃんち、いつ何時にお邪魔してもホテルの客室のようで、荒らすほど全然ものがないんですけどね‥70年以上生きてきて、どうやってこんなにも物を持たずにスッキリ暮らせるのか、断捨離の秘訣を教えてほしいところです。日に日に息子のおもちゃ箱と化していく我が家と比べると、同じ間取りなのに雲泥の差がありすぎて、とても今週はうちに来て！の一言が言えません‥。

最後は、図書館の隣で花柄の石を見つけたよ❤の写真。スコトーマ（盲点）外れたのか、今までなら気づかないものに目が行くようになりました。